7/28「森にかえれ!」生物多様性のスペシャリスト 坂田昌子氏ワークショップが行われました。

 

「森にかえれ!」

 

生物多様性の第一人者 坂田昌子氏による里山再生ワークショップが佐野市で開かれました。

 

前回に続き「お堂の雨落ち造作」でしたが、とにかく暑いので、いつもより休憩とお話を多めに、作業はゆっくり丁寧に進められました。

 


雨落ちする場所を小さめのユンボで掘って、水の流れに沿うように瓦を差し込む(小端立て)、そして砕石、小さめのグリ石、大きめのグリ石など種類の違う石を重ねていきます。

都度、足で踏んだりダンパーで叩いて、石をなるべく隙間なく詰めます。

隙間を小さくすることによって水の通り道を複雑にするのだそうです。

石の粉は水の流れを詰まらせるので、ふるいで落としてから使います。

何層にも石を重ね、そして最後に白い玉石を置くと、美しい日本の景色が出来上がります。

 

今回も参加者の様々な相談に丁寧に答えてくださる坂田さん。

———「マニュアル本を出してって言われるんだけど、それだとみんな同じようにやっちゃうからダメなんですよね。答えは自然が出すよければ苔や草が生える。その場を見て悩みながら手を入れていく。その場その場で違うからね」

 

坂田さんの教えを聞きながら作業を進めていたその時、ユンボで掘った所に桜の根が出てきてしまいました。

「どうしますか?」と聞いた私が愚かでした😅

 

 

———「え?なんで皆んな、切りますかって聞くんだろう。切るという選択肢はないですよ!」

 

根の周りを綺麗に掘って、他の場所と同様に丁寧に石を並べました。

 

気づくと、お堂と裏山との境に坂田さんが丁寧に石を選んで並べていました。

愛おしそうに石に触れる手に深い愛を感じました。

 

お堂の裏側は硬くなった粘土層でなかなか作業が進まず、総仕上げには、あと1日くらいかかりそうですが、掘った箇所を綺麗に埋めて、今日の作業は終了となりました。

 何度か作業を行っているので、地元の皆さんとも和気藹々でした。

坂田さん、参加者の皆さん、お疲れ様でした!

  

 

暑くなりすぎている日本ですが、小さな事から、より自然な方を選択していきたいですね。